デジタルカメラやカメラ付き携帯電話が普及したことにより、
店舗内トイレなどでの盗撮事件が数多く発生するようになりました。
平成15年6月2日、とあるスーパーマーケット内の男女共用トイレ内で
女性従業員が個室ドアと床の隙間に
デジタルカメラが差し込まれているのを発見。
犯人を追って従業員はトイレを飛び出したものの、
駐車してあった車で犯人は逃走しました。
幸い、車のナンバーを従業員が覚えていた為、
犯人は無事 逮捕されました。
この犯人は、約10年前から商店街や通勤電車などで女性の下着姿を
100回以上にわたりビデオカメラで撮影していただけでなく、
近年に入り、スーパーマーケットやレンタルビデオ店内のトイレでデジタルカメラを利用し、
女性の姿態を撮影しつづけていました。
トイレは、利用する一人ひとりのプライバシーが守られなければいけない場所です。
しかし、デリケートなプライバシーを守らなければいけない場所だからこそ、
防犯システムだけに頼るだけでなく
利用する一人ひとりが自分の身の安全のために細心の注意を払う必要があります。
特に女性にとって不安な公共の場所トイレ。
トイレを利用するときには、盗撮やのぞきなどの被害に遭わないように
下記の点をふまえて警戒しておく必要があります。
利用するトイレの場所をきちんと確認する習慣をつけましょう。
トイレは店舗の中でも目立たない隅の方にある場合がほとんどです。
通路付近の状況から不審者が入り込んでこないかを確認しましょう。
後ろをつけてきて侵入してくる場合もあります。
トイレに入る前には時々 後ろを振り返るなどして、
怪しい行動をとっている人物がいないかを確認しましょう。
トイレが1階など低層階にある場合、外から盗撮・のぞきをしているかもしれません。
開いている窓は必ず閉めましょう。
個室、掃除用具入れなどの小部屋に不審者が潜んでいないか確認しましょう。
個室が利用されている場合には中から人が出てくるまで待つ、
あるいはその個室から離れた場所にある個室をできるだけ利用しましょう。
●全てをチェックするつもりで!
トイレの個室は狭いので、全てをチェックするつもりでよく見まわしましょう。
前後左右天地すべてに異常はないか、また穴が開いていないかなどを確認してください。
特に天井の通気口に盗撮機器が設置されていることが多いので、必ず確認しましょう。
●個室のドアと床に隙間がある場合などには、カメラを差し込まれたりしないよう見張っておきましょう。
●サニタリーボックス周辺やトイレットペーパーのストック付近に
盗撮機器が設置されることが多いので、不審な箱や袋などがないかチェックしましょう。
怪しいと思うものがあった場合には、ペーパーなどで覆い隠すようにしましょう。
●必要があれば、トイレを利用する前に管理者へ通報しましょう。
●利用中であっても足音などの物音や気配には敏感になっておくことが大切です。
トイレの外に不審者がいないかを確認してから出る習慣をつけましょう。
何かしらの危険を感じたら、個室を出ず携帯電話で通報してください。