ネットワークカメラが普及することによって、
カメラの利用用途は単なる防犯・監視カメラとしてだけでなく、
業務効率を改善させるツールとしても活躍の場所を広げています。
ネットワークカメラは、インターネットにつながるパソコンがあれば、
世界中のどこにいてもリアルタイムで映像を確認することができます。
手軽に設置でき、工夫次第で色々な用途に使用できるため
導入する店舗が急増しています。
ネットワークカメラを利用すると、
遠方にある店舗の業務を目で見ることができます。
たとえば、飲食店や小売店を例にあげてみましょう。
POSデータだけでは見えてこない売り場の動線。
ネットワークカメラを利用することによって、目で動線を確認できるため、
マーケティングに活かすことができます。
また、店舗の映像だけでなく音声も確認することができるため、
今まで各エリアのスーパーバイザーが店舗を回っておこなっていた
指導・監督業務を 本部で済ませることができるようになります。
店が大きくなり、支店を構えるようになると、すべての店舗をオーナーが監督することが難しくなってしまいます。
某居酒屋レストランでは、お客さまからの不満の声がちやほやと聞こえてくるようになったころ、
ネットワークカメラを導入することに決定しました。
カメラは遠隔操作することが可能です。
角度を変えたり、ズームアップしたりして360度、前周囲を見渡すことができるので、
1店舗あたり3台のカメラで店舗全体を「見える化」することに成功しました。
オーナーは全店舗の映像をパソコン画面に表示して、気になるところがあれば映像を拡大して確認をしました。
すると、来店するお客さまが増えてくると、忙しさのあまり盛り付けが雑になったり、
必要な手順を省略したりする実態が見えてきました。
また、お客さまが少なくなると、手持ちぶさたになったスタッフは、おしゃべりに夢中になっています。
同じ時間帯でも店舗によって人手が足りなかったり、逆に余ったり……。
入口が見えにくい間取りの店舗では、空席があるのにお客さまをいつまでも入口で
待たせてしまうという事態も発生しています。
ネットワークカメラを導入して、やっと今まで放置されてきた多くの問題に気づくことができたのです。
カメラにマイクとスピーカーを接続すれば、パソコンを通して音声の通話をおこなうことが可能になります。
店舗内での問題が明確になったら、現場スタッフとリアルタイムでやり取りをおこないましょう。
アドバイスやねぎらいの言葉をかけることで、スタッフの業務に対する意識が向上します。
ネットワークカメラは、店舗全体を見渡すことができるので、
実際に現場にいるスタッフよりも多くのものが見えてきます。
業務を効率的に進めていくためには「見える化」が必要不可欠です。
ネットワークカメラを導入することで、スタッフ一人ひとりにも目を配ることができるようになるので、
スタッフ育成にも役立ちます。