大阪市内にある家電量販店の前で、路上に停車していた車が盗まれるという事件が発生。
奥さんと子供2人で店に訪れた車の持ち主は、4歳の子どもがちょうど寝ていたため
寝ている子どもだけを車内に残し、エンジンをかけたまま店に入りました。
数分後に戻ったときには、車はすでに盗まれていました。
子どもが後部座席に乗っていたこともあり、あわてて行方を捜していると
子どもだけを乗せたタクシーが到着し、子どもは無事 保護されました。
この事件では、何よりも子どもの命が助かったことが幸いでした。
しかし、「すぐ戻るから…」という安易な気持ちから
エンジンをかけたままで車から離れたことが
事件につながったということを忘れてはいけません。
自動車盗難事件で最も多いのが、
エンジンをかけたままにして
ちょっと車から離れていた間に盗まれてしまうというケースです。
たとえ わずかな時間であっても、
車から離れるときには必ず鍵をするという癖をつけておきましょう。
また、車の中に貴重品を置いておかない、
鍵をつけっぱなしにしないということも大切です。
自動車盗難・車上ねらいは、ほとんど駐車場で発生しています。
防犯性が高く、狙われにくい駐車場に車を駐車することが
とても大切になってきます。
できるだけ周囲からの見通しがよく、
監視が行き届いた駐車場を選びましょう。
店内から死角になりやすい場所に車を駐車するのも要注意です。
ファミリーレストランなどに入店するとしばらく車の持ち主は戻ってこないため、
その隙を狙った犯行も後を絶ちません。
防犯監視カメラが設置されている駐車場の利用をお勧めしますが、それが難しい場合には、
できるだけ店内からでも自分の車が確認できる場所へ駐車するようにしましょう。
犯人は下記のような手口をつかって現金、バッグ、カーナビ、車そのものを盗んでいきます。
●ガラスを割り、車の中に侵入して盗む
●工具などを使ってドアを開け、ステアリングロックなどを破壊して盗む
●車体に隠してあるスペアキーを探し出して盗む
●レッカー、けん引などで車ごと持っていって盗む
●車の鍵を預ける施設などで本人になりすまし、鍵を受けとって盗む
自分の愛車が盗まれてしまう前に、できる限りの防犯対策を行っておきましょう。
鍵の偽造が難しいイモビライザの装着をお勧めします。
ただし、イモビライザを装着していたとしても
無意識のうちに補助キー(スペアキー)を車検証や取扱い説明書などと共に
助手席前のグローブボックスに入れてそのままにしていることがあります。
偽造されにくい鍵であったとしても、
車内に置きっぱなしにしていてはその効力を発揮することができなくなります。
車内に補助キーを置いたままにしていないか再度 確認しておきましょう。