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福祉施設の安全管理システムの開発秘話1987.10

業界初!老人ホーム向け出入口管理システム 開発・発売開始。

1987年(昭和62)年6月6日、多くの死者、負傷者を出した東京都東村山市の特別養護老人ホーム松寿園の悲惨な火災。これ以降、老人ホームには消防署への119番自動通報装置が設置されるようになり、スプリンクラーの設置が義務付けられるようになりました。
しかし一方で、お年寄りが徘徊するという悩みも多くの老人ホームでかかえていました。施設の外に出てしまうと行方不明になったり、自動車事故などに遭ったり命に関わってしまいます。
しかしながら、鍵をかけてしまうと火災発生時など少ない職員での対応に不安が出ます。

こうした悩みをセキュリティハウス福岡の岸田晃社長が聞き、竹中エンジニアリング㈱に開発を依頼してできたのが「老人ホーム向け出入口管理システム」です。
老人ホームの職員に送信機を持っていただき、送信機を持たないお年寄りが扉を開けるとナースステーションにある受信盤に信号が入りブザーで知らせるシステムです。送信機を持たないお年寄りがエレベータの押ボタンを押しても、自動ドアの前に立っても動作しないようになっています。

セキュリティハウス福岡では早速「白寿荘」「いしづえ荘」の2か所に納入し、「お年寄りの安全が確保できる」「職員の方の負担が軽減する」ということで、非常に喜んでいただきました。

この後、全国でセキュリティハウスは老人ホーム向けにご提案を進めていき、非常に多くの老人ホームにご導入いただきました。

また、日本工業新聞、電波新聞、日経産業新聞など多くの新聞にも記事を掲載いただきました。

徘徊老人の施設外・危険場所への立ち入りを事務室にて24時間監視

ちょっと目を離したスキに老人ホームを無断で外出。
職員を慌てさせるお年寄りが多発しています。
なにかあってから対応するのではなく、お年寄りが安心して生活できる環境を作り出したい。
そのような声に応えて開発したのが、セキュリティハウスの安全管理システムです。
昼間は館内数か所及びナースセンターで、夜間はナースセンターで、異常を知ることができるため、
施設管理者の方の負担も軽減することができます。

その後、竹中エンジニアリング㈱では、本格的にヘルスケア事業部を立ち上げ、福祉介護機器を取り扱うようになりました」。その第一歩がこのシステム機器です。

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